こんにちは!こんばんは!みみかきです。
今回のテーマは「レバナスの選び方」です。
まずレバナス人気の発端から説明しますと、2020年の新型コロナウイルスから経済回復をするべく、米国の異次元金融緩和によって、グロース株を中心に上昇しました。
特にナスダックは2020年の底値から2022年までに約120%(2.2倍)の急上昇を見せました。
そこで目立ったのがTQQQやQLDといった、ナスダックに日々の値動きの2倍、3倍というレバレッジがかかったETFです。
QLDでは、4.5倍、TQQQに至っては約10倍ととんでもないパフォーマンスを見せたことがきっかけで、投資信託で気軽に買える「レバナス」の人気が急上昇しました。
しかし、2022年初頭から金融緩和の影響で加熱した経済、インフレ率上昇を抑えるべくFRBの政策金利の利上げでレバナスは大暴落し、時の人時の銘柄となりました。
金利上昇が一服した今、利下げへと舵を切ることでレバナスのパフォーマンスもよくなってくるのではないかと思っています。
前置きは長くなりましたが、そのレバナス人気から証券会社もこぞってレバナスを出すようになりました。
そこで今回はどのレバナスを選べばよいのか検証していきたいと思います。
そもそもレバナスの特徴が分からない方はこちらの記事からどうぞ。
どんなレバナスがあるの?
人気絶頂の最中にできたレバナスは2つが新たにできました。
iFreeレバレッジ NASDAQ100を含めてレバナスは3つあります。
- iFreeレバレッジ NASDAQ100(略称:大和レバナス)
- 楽天レバレッジNASDAQ-100(略称:楽天レバナス)
- auAMレバレッジ NASDAQ100(略称:auレバナス)
先に結論を言うと、私は「auレバナス」を選択しました。
ちなみにauレバナスの資金は、米ドル香港ドルのスワップさやとりの利益から出しています。
それぞれ比較してみたいと思います。
レバナスの詳細を確認する。
では、早速3つのレバナスを比較してみましょう。
まずはファンドの目的を比較してみました。目論見書を確認しています。
- 大和レバナス
日々の基準価額の値動きがNASDAQ100指数(配当込み、米ドルベース)の値動きの2倍程度となることをめざします。
- 楽天レバナス
当ファンドは、日々の基準価額の値動きがNASDAQ-100指数(米ドルベース)の値動きに対して、概ね2倍程度となることを目指して運用を行います。
- auレバナス
auAMレバレッジ NASDAQ100マザーファンド(以下、「マザーファンド」といいます。)の受益証券を高位に組み入れることにより、日々の基準価額の値動きがNASDAQ100指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度となることをめざします。
どれも同じで「日々の値動きがナスダック100指数の2倍程度」です。
続いて、純資産総額と信託報酬を比較します。
大和 | 楽天 | au | |
---|---|---|---|
純資産総額 | 2291億円 | 438億円 | 231億円 |
信託報酬 | 0.99% | 0.77% | 0.43% |
隠れコスト | 0.02% | 0.14% | 0.11% |
コスト合計 | 1.01% | 0.91% | 0.54% |
為替ヘッジ | あり | あり | あり |
分配金 | なし | なし | なし |
純資産総額は最も運用期間が長い大和レバナスが桁違いです。
純資産総額の大きい大和レバナスは運用期間が長いこともあり、隠れコストを低く抑えられています。
しかし、auレバナスの信託報酬が大和レバナスの半分であることから、総コストもauレバナスが最も低い結果となりました。
auレバナスは最も後発であるために差別化するため、コストを抑えています。
大和レバナスや楽天レバナスの信託報酬が下がらないのは、人気のピークが過ぎたことで、競争するほどではないと販売元が判断していると思われます。
また、どれも為替変動を抑える為替ヘッジありが採用されています。
為替ヘッジがないと円高局面が来た場合、リスクオフで株価も下落しやすいため、株と為替のダブルパンチで基準価格を大きく下げてしまいますが、為替ヘッジをつけることで、為替差損を軽減することができます。
変動が大きいので、リスクオフ時の下落リスクを少しでも和らげる措置だと思います。
続いてパフォーマンスの違いを見ていきたいと思います。
なぜ比較するかというと、ファンドの目的は同じであることから、実運用結果もほぼ同じであるか、大きくずれていないか確認するためです。
運用比較期間は2023年4月26日~2024年4月26日の1年間です。
- 大和レバナス
- 楽天レバナス
- auレバナス
結果をまとめるとこんな感じです。
大和 | 楽天 | au | |
---|---|---|---|
運用PF | 62.6% | 61.1% | 62.9% |
一番運用結果が良かったのは「auレバナス」でした。
運用パフォーマンスにほとんど差がないことからどのレバナスも問題なく運用できていることがわかります。
どれも差がないことから、信託報酬(隠れコスト含)の安さを優先して「auレバナス」を選択しました。
まとめ
レバナスの選び方について、紹介しました。
3つあるレバナスを比較しても、ファンドの目的やパフォーマンスはほとんど変わりがありません。
なので、信託報酬が最も安い「auAMレバレッジ NASDAQ100」(略称:auレバナス)を選択しています。
レバナスを運用している方、これから運用を始めようとしている方に参考になればと思います。