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【新NISA】成長投資枠の使い方!ダウの犬投資の買い方

こんにちは!こんばんは!みみかきです。

今回のテーマは「新NISAの成長投資枠の使い方」です。

つみたて投資枠は積立設定のみ、投資信託一択なので自然と決まってくると思いますが、成長投資枠は銘柄選択の幅が広いのでいろんなことが出来ると思います。

もし、余剰金があって成長投資枠の使い方に悩んでいるのであれば、今回の記事は参考になるかと思います。

新NISAは年間360万円投資することができます。

その内訳はつみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円と決まっています。

成長投資枠の240万円は購入額合計なので売却しても投資枠は翌年にならないと復活しません。

すなわち、何度も取引するとすぐに枠が無くなってしまいます。

そこで、成長投資枠に適した「ダウの犬」投資戦略を紹介します。

ダウの犬は何度も取引することはなく、年1回の買い・売りなのでちょうどよく使い切ることができます。

これから詳しく解説していきます。

「ダウの犬」投資とは?

NYダウの構成銘柄の内、年度末最終取引日時点で配当利回りが高い上位10社を均等に投資する方法です。

銘柄選びで悩んでいる方や高配当投資を新NISAでやりたい方におすすめです。

まず、特徴をまとめてみました。

  • 高配当と値上がり益を両取りできる。
  • 利益は非課税で再投資できる。
  • 必ず年末に売却するため、塩漬けしない。
  • 優良銘柄しか選ばない。

まず、「高配当と値上がり益を両取りできる」ですが、NYダウは配当も良ければ、値上がり益も良い結果が出ています。

詳細は次章の過去のパフォーマンスで解説します。

次に「利益は非課税で再投資できる」です。

新NISAの非課税枠を利用して、配当や値上がり益の税金を取られずに翌年に再投資することもできます。

非課税枠で投資できる金額が240万円と決まってはしまいますが、再投資したいならぜひ活用しておきたいところですね。

続いて「必ず年末に売却するため、塩漬けしない」です。

初心者が含み損を抱えてしまうと「次上昇したら損切しよう」とか「どこかで上昇するかもしれない」などなかなか損切できないことが多くあります。

しかし、ダウの犬投資は10社に分散していますから、含み損を抱えても比率としては大きなダメージになっていません。

業種も分散されていますから、他の銘柄が助けてくれます。

そして、年末には全て売却するルールになっていますから、通常なら売却できなくてもルール通りにすれば塩漬け銘柄になることはありません。

最後に「優良銘柄しか選ばない」です。

悪い業績が続くとダウ構成銘柄から外れて他の優良銘柄と入れ替えられてしまいます。

すなわち、配当利回りが高い順と自動で選んでいるものの、選んだ銘柄はダウというフィルターにかかった優良企業しか選んでいないことになります。

「ダウの犬」投資のやり方

ダウの犬投資のやり方は次の2ステップです。

  • 銘柄選定
  • 銘柄の購入株数を算出

まず、銘柄選定から始めます。

ダウの犬銘柄を知るために専門サイト「Dogs of the Dow.com」を確認しましょう。

みみかき
みみかき

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このサイトではダウの犬銘柄をまとめていますので、自分で調べる必要がありません。

2024年ダウの犬銘柄

このように表示された銘柄を均等に購入するだけでオッケーです。

成長投資枠の上限額240万円を予算に、購入シミュレーションすると次の表になります。

ティッカー株数購入額配当金配当利回り
WBA61株238,907円17,560円7.35%
VZ42株237,510円16,768円7.06%
MMM14株229,572円12,604円5.49%
DOW29株238,554円12,190円5.11%
IBM9株220,793円8,964円4.06%
CVX10株223,740円9,061円4.05%
KO27株238,667円7,446円3.12%
AMGN5株216,015円6,740円3.12%
CSCO31株234,918円7,259円3.09%
JNJ10株235,110円7,147円3.04%
合計2,313,785円105,739円4.57%
ドル円=150円換算

株数の算出計算式

株数(小数点切り捨て)=購入金額÷株価(ドル)÷ドル円

過去のダウの犬投資のパフォーマンス

次に過去10年分のダウの犬銘柄のパフォーマンスを確認してみました。

参考としてダウ平均を比較して載せてみました。

まずは「配当利回り」です。

配当利回り
ダウの犬NYダウ
20233.9%1.8%
20223.9%2.0%
20214.0%1.7%
20203.9%2.0%
20193.9%2.3%
20183.5%2.5%
20173.5%2.2%
20163.9%2.6%
20153.5%2.8%
20143.4%2.4%
平均3.7%2.2%

配当利回りはダウの犬が1%以上高い結果になりました。

続いて「年間騰落率」です。

年間騰落率
ダウの犬NYダウ
20236.0%13.7%
20224.0%-8.7%
20217.6%18.6%
2020-13.0%6.9%
201919.9%23.8%
2018-11.1%-6.0%
201724.1%24.4%
201619.7%13.5%
2015-1.5%-2.2%
2014-1.6%7.5%
平均5.4%9.2%

配当利回りはダウ平均が高い結果になりましたが、ダウの犬が上回る年もありました。

最後に「配当利回りと年間騰落率の合計」です。

配当利回り+年間騰落率
ダウの犬ダウ平均
202310.0%15.5%
20227.9%-6.8%
202111.6%20.3%
2020-9.1%8.9%
201923.8%26.0%
2018-7.6%-3.5%
201727.6%26.6%
201623.6%16.2%
20152.0%0.5%
20141.8%9.9%
平均9.2%11.4%
勝率80.0%80.0%

こうみるとNYダウの方がパフォーマンスは高いですが、ダウの犬も3%以上の安定した高配当と高い勝率があるので、下手に個別銘柄を選ぶよりダウの犬投資手法は高配当と値上がり益を両立したバランスが良い投資法だと言えます。

新NISAによるダウの犬投資のデメリット

シンプルなやり方ながらも高配当と値上がり益を両取りできる投資法ですが、デメリットもありますので解説します。

  • 手数料が毎年掛かる。
  • 複利運用に上限がある。
  • 為替リスクがある。

まず「手数料が毎年掛かる」です。

米国株式を日本で取引する場合「取引手数料」「為替両替」の2つ毎年必要になってきます。

まず取引手数料についてですが、楽天証券を確認すると、約定金額により異なりますが、概ね約定代金の約0.5%必要です。

国内株式であれば無料でやっている場合も多いですが、米国株式を無料でやるには時間がかかりそうですね。

為替手数料は、米国株式を取引する場合は「ドル」が必要になるので、日本円をドルに両替しなければなりません。

日本円で取引したい場合は必要分だけ自動でドル換算してくれますが、手数料が高いです。

この2つの手数料は年間240万円で取引したとすると、1ドル150円の場合、約32,000円の手数料が発生します。

売買手数料:240万円×0.495%×2(購入時と売却時)=23,760円

為替手数料:240万円÷150円/ドル×0.25×2(購入時と売却時)=8,000円

購入金額から1%程度の手数料が発生すると考えてください。

次に「複利運用に上限がある」です。

新NISAの成長投資枠は年間240万円なので、非課税で複利運用したい場合には制度の壁が出てきてしまいます。

もし、240万円を超えて複利運用したい場合は、非課税枠からあふれる株を特定口座で購入すれば可能になります。

最後に「為替リスク」です。

外国株式すべてに言えることですが、2024年現在のドル円為替レートは150円を超えて過去高値にいます。

米国の利下げや日本の利上げで政策金利差が狭くなれば、為替レートは下がる可能性がありますので、150円から下がれば株価が変わらない場合には、日本円に変換すると損失となってしまいます。

まとめ

新NISAにぴったりなダウの犬投資法を紹介しました。

  • 高配当と値上がり益を非課税で両取りできる。
  • 超大企業の10社に分散投資
  • 専門サイトに表示されている銘柄を買うだけ。
  • 過去10年の勝率は80%と高い。
  • 購入金額の約1%の手数料が発生する。

資金と成長投資枠が余っているのであれば、ダウの犬投資はおすすめできる戦略であると考えます。

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